第9回教育講演会 私立中学の元校長先生が語る 

啓進塾では、昨年、数回、教育講演会を実施してまいりました。たとえば、武蔵高等学校中学校の校長先生においでいただいて『男の子の育て方』についてお話をうかがったり、聖光学院・横浜雙葉・洗足学園の校長先生から『社会の変化と私立学校の役割』についてのお話をうかがいました。大変好評をいただきましたので、今年は、『未来を選ぶ・未来をつくる』をテーマにして、月1~2回のペースで行いたいと考えています。お子様の将来を見すえて、どのような教育環境を選んでいけばよいのかを考える基礎知識をお話しいただこうと予定しております。

親にとって、ちょっといい話―大学生のキャリア教育から考えること―

10月1日(土)10:00~12:00  金沢文庫校にて

講演者

淡路子育て支援教育研究所 主宰 淡路先生 (元浅野中学校校長)

内容

1. 中学校・高等学校で育てておきたい生徒の学力
(1) 大学を出ても就職の難しい若者の課題
①人間関係力
②社会人力
③自律心・自制心
④忍耐力・生活意欲
⑤気づく力・考える力・行動する力

(2)内定を受ける(採用基準をクリアできる)学生の共通因子
①知識を持っている学生より、知識を活用できる学生
②課題を俯瞰してみられる学生
③課題を前向きに捉え、工夫(創造)しようとする学生
④コミュニケ―ション力(人間関係・社会性)のある学生

2. 生徒が元気に伸びる中学校・高等学校の指導
①中学一年間、三日に一度席替えを
②社会を知り、貢献できる能力の開発と貢献できる場を
③人生は、「上手くいかない」のが当たり前
④自己の生活の「振り返り」によって、明日の目標を
⑤公平に与えられている時間の配分と使い方を
⑥生徒の生活に付加価値を見い出すことを

3. これからの多様で不確実な社会での考え方
①皆の出来ることと皆の出来ないことを(基礎力・基本力)
②柔軟な考え方(寛容さ)の必要性
③考える力の鍛錬と判断力(裁量する力)を
④社会の流れの把握を(人生80年を生きるために)

4.中学校・高等学校時代に必要な生徒の学び
①自分のことは、自分でやってみる(自律)
②目標は、人を育てる(やりたいこと・できること・やらなければならないことを)
③生徒の絶対評価と自信をつけること(子供の可能性・持ち味)

5.まとめ
①ピグマリオン効果の時代
②自分で気づくヒント・考えるヒント
③社会・人・自然に関心を向けさせて